2018/02/15
モニタをつないでいない Ubuntu の Vino に接続する
@Ubuntu 16.04 LTS [Vino](https://github.com/GNOME/vino) はそもそも画面をミラーリングするアプリケーションなので、画面出力をしていないマシンにつなぐことは出来ません。 しかし、バックグラウンドで GUI アプリケーションを動かしておきたい場合、モニタ無しで VNC 接続したいこともあります。 そんな時は、ダミーのグラフィックドライバをインストールすることで接続出来るようになります。 > 参考 > > [Vino - ArchWiki](https://wiki.archlinux.jp/index.php/Vino#.E3.83.98.E3.83.83.E3.83.89.E3.83.AC.E3.82.B9.E3.82.B5.E3.83.BC.E3.83.90.E3.83.BC.E3.81.A7.E5.AE.9F.E8.A1.8C) ### グラフィックドライバをインストールする Ubuntu 16.04 では以下のようにバージョン指定(lts-xenial)しないとうまく動きませんでした。 本来ならば `xserver-xorg-video-dummy` で良いはずなのですが 。 ```console `gutter: false; $ sudo apt install xserver-xorg-video-dummy-lts-xenial ``` ### 設定ファイルを用意する 以下のような設定ファイルを用意します。 ```text `highlight: [12, 14, 24]; title: "/usr/share/X11/xorg.conf.d/80-dummy.conf"; Section "Device" Identifier "Configured Video Device" Driver "dummy" VideoRam 256000 EndSection Section "Monitor" Identifier "Configured Monitor" HorizSync 5.0 - 1000.0 VertRefresh 5.0 - 200.0 # 1920x1080 @ 60.00 Hz (GTF) hsync: 67.08 kHz; pclk: 172.80 MHz Modeline "1920x1080" 172.80 1920 2040 2248 2576 1080 1081 1084 1118 -HSync +Vsync # 1920x1200 @ 60.00 Hz (GTF) hsync: 74.52 kHz; pclk: 193.16 MHz Modeline "1920x1200" 193.16 1920 2048 2256 2592 1200 1201 1204 1242 -HSync +Vsync EndSection Section "Screen" Identifier "Default Screen" Monitor "Configured Monitor" Device "Configured Video Device" DefaultDepth 24 SubSection "Display" Depth 24 Modes "1920x1200" EndSubSection EndSection Section "InputClass" Identifier "system-keyboard" MatchIsKeyboard "on" Option "XkbLayout" "jp,us" Option "XkbModel" "jp106" Option "XkbVariant" ",dvorak" Option "XkbOptions" "grp:alt_shift_toggle" EndSection ``` 重要なのは `Modeline` の行で、ここで解像度を指定します。 そして、`Screen` セクションの `Modes` で、どの解像度を使用するか明示します。 上記の例では2つ書きましたが、基本的には1つで良いです。 上記の例だと `1920x1200` を指定しているので、`1920x1080` は本当は必要ありません。 Modeline の計算は面倒くさいので、以下のサイト等を利用させてもらうと良いでしょう。 > 参考 > > [* Modeline Calculator](https://arachnoid.com/modelines/index.html)### Vino を起動時に有効にする `gsettings` を使うと Vino を有効にすることが出来ます。 この時、`prompt-enabled` を `false` にしないとダミーの画面にプロンプトが出て しまい、接続できないので注意が必要です。 ```console `gutter: false; $ gsettings set org.gnome.Vino enabled true $ gsettings set org.gnome.Vino prompt-enabled false ``` なお、設定の段階からディスプレイをつないでいない場合、以下のように `DISPLAY` 環境変数を明示的に指定しないとエラーになってしまいます。 ```console `gutter: false; $ DISPLAY=:0 gsettings set org.gnome.Vino enabled true $ DISPLAY=:0 gsettings set org.gnome.Vino prompt-enabled false ``` > 参考 > > [Vino の設定は gconftool-2 では出来ない | 穀風](https://kokufu.blogspot.com/2017/09/vino-gconftool-2.html)2018/5/12 追記InputClass セクションを追加しました。
これがないとキーボードレイアウトがおかしくなってしまいます。
[Headless server につないだ Vino のキーボードを日本語レイアウトにする | 穀風](https://kokufu.blogspot.com/2018/05/headless-server-vino.html)
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